2024年1月28日に、日本FP協会の3級FP技能検定を受けてきました。
金融機関の事務職で働いていましたがFP資格が必須ではなかったため、今回は一から独学で勉強しました。
自己採点では9割正解しており、合格することができました。
勉強方法や試験当日についてまとめたので、今後受検する方のご参考になれば幸いです。
FP(ファイナンシャル・プランナー)について
家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度などに関する専門知識を活かして、主に個人を対象として資産運用に関する相談に対応し、サポートをする専門家です。
なぜFP3級を受検しようと思ったのか?
・今まで知らなかったお金に関する幅広い知識を学び、家族の生活を守りたい
・実際に悩んでいる方へ分かりやすく情報を発信できるようになりたい
FP3級資格試験について
FP資格の認定において、2つの機関が実施しています。
金財(一般社団法人 金融財政事情研究会)と日本FP協会(NPO法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会)です。
試験は学科と実技があり、両方に合格しなければなりません。
受検手数料:学科・実技 各4,000円
試験時間 :【学科】10:00~12:00(120分) 【実技】13:30~14:30(60分)
どちらも6割以上で合格となります。
CBT試験へ移行
日本FP協会では、2024年1月までは年に5月、9月、1月にペーパー試験で行われていましたが、2024年4月よりCBT(Computer Based Testing)試験へ完全移行するようです。
2024年4月4日から通年(休止期間を除く)で実施されます。そして受検者が希望する日時で受検す
ることができます(時間はテストセンターごとに異なり、学科試験時間が90分に短縮される)。
※金財では2023年11月1日からCBT試験を行っていますが、2024年度は激変緩和措置をとるとのこと(公式HPより)
金財と日本FP協会の違い
試験において、学科は共通となっています。
ただ、実技では日本FP協会は「資産設計提案業務」から出題されるのに対して、金財は「個人資産相談業務」「保険顧客資産相談業務」から1つ選択します。
出題範囲が変わってくるので、最初にどちらを受けるのか決めておきましょう。
独学で合格するためにしたこと
本屋さんに行くと様々なテキストが置いてありますが、私はほんださんのYouTubeとテキスト3冊、日本FP協会の過去問を使って勉強しました。
使用した教材
ほんださん / 東大式FPチャンネル
まずは、ほんださんのYouTubeです。
FP3級の爆速講義やFP協会実技(計算問題)対策、直前対策動画があります。分野ごとに動画が分かれており、初心者向けに解説してくださっているので理解が深まりました。
FP3級 合格のトリセツ『演習テキスト』
オールカラーで読みやすい演習テキストです。
YouTubeとコラボしており、テキストを見ながら講義動画を観ることでより分かりやすいです。
FP3級 合格のトリセツ『演習問題集』
演習問題集です。
全問(学科問題)アプリ対応しており、問題集を持ち歩かなくてもいつでも解けたのですごく便利でした。
FP3級 合格のトリセツ『過去問厳選模試』
過去問厳選模試です。
問題冊子が切り離せてマークシートも付いているので、実際に時間を計って試験のシミュレーションをすることができました。
また、CBT模試対策として、自宅のパソコンで学科試験1回分にチャレンジすることができます。
日本FP協会の過去問
過去問厳選模試と問題が被ることはありますが、実際の過去問で慣れておくことも大事です。試験では、出題頻度が低い難しい問題も出てきます。
もし過去問を解いていなかったら、本番で焦ってしまい最大限の力を発揮できなかったと思います。
日本FP協会公式HPには過去問が掲載されていますが解説までは載っていないので、FP3級ドットコムで間違えた問題の解説を確認しました。
勉強時間
2023年10月下旬から開始したので、約3ヶ月間勉強しました。
ほぼ毎日:1日あたり1~2時間
試験直前2週間:1日あたり3~4時間
総時間:約120時間
勉強方法
- YouTubeの講義動画を繰り返し観ることで内容を理解する
- アプリや演習問題集で問題を解く、計算問題を習得する
- 間違えた問題(分野)のYouTubeの講義動画や演習テキストで復習する
- 【試験2週間前】本番と同様に過去問厳選模試を解く、過去問3年分を解く
最初は移動中や家事をしながらYouTubeの講義動画をひたすら観て、内容を理解することに時間をかけました。また、演習問題集もアプリ対応しているので、すきま時間で解くことができました。
私はテキストを読むだけではなかなか頭に入らないタイプなので、YouTubeの講義動画で頭に入れていきました。初心者向けに本当に分かりやすく解説してくださっています。
テキストだけだと他にもたくさん種類がありますが、動画とリンクしたテキストを使用した方がより分かりやすいと思います。
試験当日気を付けること
- 初めての試験会場の場合は集合時間より早めに到着する
- 昼食をどこでとるのか決めておく
- 持って行く教材を絞っておく
初めての試験会場の場合は集合時間より早めに到着する
行ったことのない場所の場合、出発時間を早くすることをおすすめします。
もちろん遅刻しないためでもありますし、慣れない場所だとより緊張してしまいますので早めに会場に着いて気持ちを落ち着かせましょう。
会場の雰囲気や座席の確認、お手洗いの場所の確認など、自分がその場所に馴染むようにしておくと緊張が解れやすくなります。
昼食をどこでとるのか決めておく
おそらくほとんどの人が、午前中に学科試験、昼食をとって午後から実技試験を受検すると思います。
会場内(自席)で飲食可能な場合もありますが、あらかじめ昼食をどうするのか決めておいた方がスムーズです。
持って行く教材を絞っておく
どんな試験でも同じかと思いますが、試験当日で直前に勉強できる時間は限られています。
たくさん持って行っても、どこを確認しようかと迷う時間も勿体無いです。
テキストに付箋を貼っておいたり、自分が苦手な内容をまとめたメモを持って行くのがおすすめです。
FP3級を受けて良かったこと
FP3級資格試験を受けるにあたって、お金に関する幅広い知識を身につけることができました。
ライフプラン、税金や相続など誰もが知っていて損はない内容だと思います。
お金について教えてもらう機会がないので知らないことも多く、『もっと早く勉強したら良かった…!』と改めて思います。
日本FP協会において、3級の合格率は80%を超えています。比較的取りやすく、FPの入門資格といわれています。
私はより詳しく勉強をしたくなったため、2級も受ける予定です。
お金の知識を身につけて今後の生活をより良くしたい方は、FPの勉強をすることをおすすめします。